2020年9月4日金曜日

【工具紹介】私が車の整備で使用しているトルクレンチの紹介

車やバイク整備に必要なトルクレンチ

トルクレンチの必要性

車やバイクをDIYにて整備する上で、ぜひ揃えたい工具の1つとして、トルクレンチがあります。
特にタイヤ交換をDIYで行う際には、必須とも言える工具ではないでしょうか?

タイヤというのは本当に重要なパーツです。
道路と車が接触している部分はタイヤだけですので、もし取り付け不良等で走行中にタイヤが脱落してしまったら、車が制御不能となり重大事故に繋がります。
ですので、タイヤの脱着作業をする際には特に慎重になる必要があります。

タイヤを取り付ける際のホイールナットは、ただ力任せに締め付ければよいというものではなく、4個ないし5個のナットを均等なトルクで締め付ける必要があります。
各ナットの締付けトルクのバランスが取れていないと、ナットが次々と緩んでしまい、最悪タイヤの脱落に繋がりますので特に気をつけなければなりません。

ホイールナットの締め付けに必要な締付けトルクは、乗用車の場合ですと大体100~120Nmの間です。
ナットの大きさでいうと、小さいもので17mm、大きいものでは21mmのナットだと思います。
17~21mmの大きさのナットを締め付けようとすると、普通は差し込み角が1/2インチのソケットになります。 ですので、タイヤの脱着だけを行うのであれば、差し込み角が1/2インチのトルクレンチを揃えておけばよいでしょう。

ちなみに差し込み角についてですが、これはソケットを差し込む口の大きさのことであり、車の整備で一般的に使われるサイズとしては、3/8インチと1/2インチがあります。

大きな締め付けトルクが必要な場合は、当然大きなソケット(ボルト・ナット)が必要で、逆に締め付けトルクが小さいものはソケットの大きさも小さくなります。

インチ ミリ
3/8 9.5
1/2 12.7

私が使っているトルクレンチの紹介

私が使っているトルクレンチを紹介します。
あくまでDIY用途ですので、プロ用の工具ではありませんが、必要十分であり、かつ価格も安いものです。
しかしながら安いからと言って、特に不具合が生じたことはありません。

差込角1/2インチ(12.7mm)のトルクレンチ

アストロプロダクツlaunch の限定モデルのトルクレンチです。
ホームセンターやアマゾンなんかで安く売っているスエカゲツールのトルクレンチと外見上は全く同じに見えますのでOEMだと思います。

こちらはごくごく一般的なトルクレンチで、締付けトルクを設定してボルト・ナットを締め付けると、規定のトルクに締まるとカチッとなるタイプです。 黒バージョンでなかなかかっこいいです。

測定範囲は30~180Nmです。こちらは1/2ドライブですので、主にホイールナットの締め付けや足回りの比較的大きなボルト・ナットの締め付けに使用しています。

差込角3/8インチ(9.5mm)のトルクレンチ

トネ(TONE)launch のハンディデジトルクです。
こちらは正確に言うとトルクレンチではありませんが、既存のラチェットハンドルやスピンナーハンドルをトルクレンチに変更出来る大変便利なアイテムです。
既存のラチェットとソケットの間に挟み込むようにして使います。

トルクの指定は本体のボタンにて液晶ディスプレイを見ながら設定します。
規定トルクまでボルトが締まると、ディスプレイの表示に加えて、ピピピと音でも知らせてくれます。

価格も安く既存のラチェットを流用できるのでかなりおすすめです。
ただ、欠点もあり、ラチェットを使用して締め付けていくと、現在の締付けトルクを表示している液晶ディスプレイがボルトと一緒に回っていき、やがて見えなくなることです。
この場合は、再度液晶ディスプレイを見える位置に持ってくるか、音を頼りに判断しないといけません。

安いながらも公正証明書が添付されており、さすがトネ(TONE)の商品です。
またトルク能力範囲は10~135Nmとなっています。
こちらは主にエンジンルーム内の各種ボルト・ナットの締め付けに使用しています。