2023年3月8日水曜日

【電動リール】消費電力の考察(最大電流)

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はじめに

電動リールの消費電力(電流値)について考察したいと思います。

電動リールを使用する上で、いつも気になっているのが下記の2点。

  • バッテリーを何個持って行けばよいのか?
  • 取り付けるヒューズは何アンペア(A)のものが適切なのか?

私は万一のショート(短絡)の恐れも考慮してヒューズ付きのバッテリーケースを使用しております。
ショートの際は電流をカットしてバッテリーを保護してほしいが、通常使用時に切れてもらっては困るので電動リールの最大電流値を知っておく事は重要です。
また、電動リールが何時間稼働できるのかを知るためには、実際の消費電力(電流値)を計測する必要があります。
今回はアマゾンにてクランプメーターを手に入れたので、こちらを使用して電動リールの電流値を計測したいと思います。

使用する機器

クランプメーター(電流計)

配線コードをクランプするだけで電流を計測する事が出来ます。
アマゾンにて[KAIWEETS 6000]という商品が格安で販売されていたのでこちらを使用します。

クランプメーター

ハピソン 電動ラインワインダー(YH-800)

電気の力でラインに一定のテンションを掛けたまま巻き取る事が出来ます。

電動ラインワインダー
YH-800
余談

同様の商品で、第一精工の高速リサイクラー2.0がありますが、電動リールの糸巻きには向きません。
ラインにテンションを掛けるためのブレーキ機構が脆弱で、電動リールの様な高速かつ高負荷で巻き取りした場合は、ブレーキシステムの異常な発熱により適切なテンションを掛ける事が出来ません。自動車で言うところのフェードというやつでしょうか。。

私のリサイクラーは銅柱とメインシャフトが焼き付きました。電動リールにて使用する場合はご注意下さい。

高速リサイクラー2.0
削れたメインシャフト

バッテリーケース

私は電動リールを使用する際は、マキタの14.4Vリチウムイオンバッテリーを流用して使用しています。
流用する際に使用するのがマキタリチウムイオンバッテリーから電源を取り出す為のバッテリーケースです。

こちらのバッテリーケースについては以前記事にしておりますので、興味のある方はチェックしてみて下さい。

バッテリーケース
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電動リール別消費電力

ラインワインダーを使用して電動リールの消費電力を計測したいと思います。
巻き取りスピードはMAXで、無負荷の状態と高負荷を掛けた状態の2パターン計測しました。
なお、バッテリーの電圧は約16Vにてテストを行っています。

16.15V

シマノ 22 ビーストマスター 2000

電動ジギング用の中型の電動リールです。無負荷状態では2.6A程度の電流が流れています。
また、高負荷時には常時13A以上の電流が流れており、さらにスプールの回転がロックした状態では最大で16Aの値を記録しています。

ビーストマスター2000
無負荷
2.59A
最大負荷
13.44A
最大負荷(ロック状態)
16.05A

シマノ 19 フォースマスター 601

テンヤタチウオや電動タイラバに使用する小型の電動リールです。

無負荷の状態だと2.5A程度の電流が流れていました。これはビーストマスター2000とほぼ同じ電流値です。
また、高負荷時には10A程度の電流値となりました。小型の電動リールでも10A以上の電流が流れている事が分かります。

フォースマスター601
無負荷
2.47A
最大負荷
10.21A

ダイワ 22 シーボーグ200J

ダイワの小型電動リールです。こちらもテンヤタチウオや電動タイラバに使用する事が多い機種です。

全体的にフォースマスター600よりも若干低い電流値で、最大負荷時でも10Aを超える事はありませんでした。

シーボーグ200J
無負荷
1.8A
最大負荷
8.27A

まとめ

電動リールの消費電力と稼働時間

私は中華製のマキタ互換バッテリーを使用しています。中華製互換バッテリーは[6Ah]の表記となっていても、実際はその半分の[3Ah]程度の容量しかないと考えた方が無難です。

今回の実験で、電動リールの通常使用時の電流は約2A程度だという事が分かりました。これは容量が[3Ah]バッテリーの場合、単純に1.5時間稼働出来る計算となります。

ですが、実際には連続で電動リールを動かし続けるということはあり得ません。仕掛けをフォールさせる時間や、セッティングをする時間、あるいは食事や休憩をすることもあると思います。それらを考慮すると実際の稼働時間は釣行時間の1割から2割程度でしょう。

以上のことからマキタ純正の[6Ah]バッテリーなら1個、中華製互換バッテリーの場合でも2個持参すれば一日釣りをするには十分だと思います。

6Ah マキタ互換バッテリー

適切なヒューズ

最も消費電力の大きい[22 ビーストマスター2000]の最大負荷時には、最大電流16Aを記録しており、想像以上に大きな電流値で驚きました。

今回の考察で、私の所有する電動リール環境下では20A以上のヒューズを選択するのが適切という事が分かりました。

20Aヒューズ