2020年5月17日日曜日

【TAKUMI MOTOR OIL】ミッションオイル・デフオイル交換(3977km)

新車からのオイル交換について

走行距離が4000kmに迫ってきたので、ミッションオイル・デフオイルを交換します。
昔はエンジンオイルにしろミッションオイルにしろ、新車から1000kmまでに一度は交換するのが常識でしたが、今では機械工作の精度が格段に進歩しているので 、油脂類の交換は取説どおりで問題ないとの声もあります。
ちなみに取説ではエンジンオイルは10,000km毎、ミッション、デフオイルは40,000km毎に交換となっています。

オイル・ガスケット・工具など

サービスデータ

取説のサービスデータによるとWRX STIのトランスミッションオイルの規定量は約4.1L、リヤデファレンシャルオイルの規定量は約1.0Lとなっています。
両方を交換するには約5.1Lのオイルが必要です。

購入したオイル

TAKUMI MOTOR OILのギアオイル・デフオイル 5L 75W-90launch

・SAE粘度:75W-90・GL-5相当・容量:5L・100%化学合成油(Synthetic HIVI)・マニュアルトランスミッション/ディファレンシャルギア(機械式LSD)用・通常配送無料【代表性状&

ベースオイルがHIVIの100%化学合成油です。
純正ミッションオイルの粘度は75w-90ですので同じ粘度を選びました。
VABはフロントデフにヘリカルLSD、リヤデフにトルセンLSDが入っています。
機械式LSDではありませんのでこちらで問題ありません。

TAKUMI MOTOR OIL(タクミモーターオイル)launch については通販専門のオイルメーカーです。
通販専門とすることにより流通コストをカットし高品質なオイルを低価格で提供してくれています。
しかもMade in JAPAN!

ガスケット類

ドレンボルト・フィラーボルトのガスケットをディーラーにて注文しておきました。

部品番号 説  明
803918040 ミッションフィラーボルトガスケット
803918060 フロントデフ側ドレンボルトガスケット
803926090 ミッションオイルパン側ガスケット
パーツリストでは803926070となっているが803926090に変更になった模様。
ちなみに新車時は803926070で銅製、803926090は樹脂製となっています。
803920050 リヤデフのガスケット
ドレンとフィラーは同じ部品です。なので2個必要。

必要な工具

工  具 使用箇所
10mmのヘキサゴンソケット ミッションのフィラーボルトとドレンボルト
T70のトルクス ミッションのデフ側のドレンボルト
17mmソケット リヤデフのドレンボルト
24mmのディープソケット リヤデフのフィラーボルト
リヤのフィラーボルトには油温センサーがついているのでディープソケットが必要です。

ジャッキアップ

ガレージジャッキ

私が使用しているジャッキは、NOSというブランドのアルミ筐体のフロアジャッキで、耐荷重が2トンまで対応しているものです。 近所のコストコで、16,000円で買いました。
通常、このサイズのフロアジャッキは2万円以上しますので、非常にコストパフォーマンスは高いです。

ジャッキアップについては別途記事にしていますので参考にして下さい。

ジャッキアップに必要なもの ガレージジャッキ ジャッキアップはガレージジャッキ(フロアジャッキ)を使用します。 私が使用しているジャッキは、NOSというブランドのアルミ筐体のフロアジャッキで、耐荷重が2トンまで対応し...

ジャッキスタンド(ウマ)

ジャッキスタンドはモノタロウブランドのものを使用しています。
値段の割に非常にコスパが良いと思いますのでおすすめです。

こちらは以前記事にしておりますので興味のある方は参考にしてみて下さい。

モノタロウのジャッキスタンド3トン 私はモノタロウブランドの ジャッキスタンド(3トン) launch を使用しています。 耐荷重は3トンまで耐えられるのものです。 ...

ミッションオイル交換

エンジン側のアンダーカバーを外す

最近の車は下回りがカバーで覆われていてメンテナンスは非常に面倒です。
前車のエクシーガはスカスカだったので楽でした。

アンダーカバーを留めているクリップ6個を取り外します。
左右3個づつの計6個。
写真は助手席側のタイヤハウスの内側。
運転席側にも同じようにクリップで留まっています。

今どきの車に多用されているプラのクリップですが、エーモンから発売されているクリップを外す専用の工具があると作業がはかどります。

コの字のクリップを外します。
プラスチックなので割れないように慎重に。

バンパー裏のフランジボルト前側2本、後ろ側1本を外します。

ちなみに後ろ側のフランジボルトですが、ここがフロント側のジャッキアップポイントになります。

ミッション側のアンダーカバーを外す

前側フランジボルト2本

クリップ3個

赤丸の箇所がプラのクリップで留まっている箇所。
黄丸の箇所はフランジボルトにて固定されている。

ミッションオイルを抜く

ミッションの上部にあるフィラーボルトを外します。(10mmのヘキサゴンソケットにて)
新車の為それほど固くはありませんでした。

よく言われていることですが、ミッションオイルの交換には必ずフィラーボルトから外さなければなりません。
万一、ドレンボルトから先に外してしまいオイルが抜けたあとに、フィラーボルトが外せないとオイルが入れられなくなります。

フィラーボルトが外れたら、今度はT70のトルクスソケットを使用してフロントデフ側のドレンボルトを外します。
T70トルクスは特殊ですが、前車エクシーガのフロントデフのドレンボルトもT70トルクスだったので手持ちでありました。(スバル車乗りなら常識?)
近所のアストロで購入しました。

走行距離は4,000km弱ですが、かなり汚れています。
よく見るとキラキラした鉄粉が大量に入っています。

取り外したフィラーボルトとドレンボルトです。
フロントデフ側のボルトにはマグネットがついており、確認すると鉄粉がびっしり付着していました。

パーツクリーナーで掃除していきます。
ウエスが鉄粉で真っ黒です。
もう少し早めに交換すべきでした。

フロントデフ側のドレンボルトのパッキンは品番が変更になっています。
新車時に装着されているものは銅製ですが、現在は部品番号が変更になっており樹脂製です。

803926070 → 803926090

清掃後、新品のガスケットを取付てデフ側のドレンボルト及びオイルパン側のドレンボルトを締め付けしておきます。
締め付けトルクは50Nmです。

ミッションオイルを入れる

ミッションオイルはTAKUMIモーターオイルのミッションオイル75w-90を選びました。

きれいな金色?をしています。
ミッションオイル特有の硫黄の匂いがきついです。

入れ方はみんカラなどで他の方々がやっているのと同じように、漏斗にホースを接続して上から入れていきます。
漏斗にホースを接続し、反対側をフィラー(オイル入り口)に差し込みます。
フィラーから溢れ出てくるまでミッションオイルを注入します。
取説によるとミッションオイルは4.1㍑となっていますが、4㍑(大きい缶)入れたらフィラーから溢れ出てきました。

フィラーボルトに新品のガスケットを付けて、締め付けします。

ミッションオイルを入れていく様子です。
この日は気温が25℃あり、粘度も75w-90なのでするする入っていきます。

リヤデフオイル交換

デフオイル排出

フィラーボルトには油温センサーがあり、カプラーを逃がすために24mmのディープソケットが必要です。
GRBやGVB、VABの前期は22mmとの情報がありますが、WRX STIのVAB後期型は24mmです。
ちなみにドレンボルトは17mmです。
ドレンボルトを取り外し、古いオイルを排出していきます。
デフのボルトは固着していることが多いですが、こちらも新車の為かそれほど固くなかったです。

排出したリヤデフのオイルです。
こちらも真っ黒で鉄粉が混じっています。

ドレンボルトのマグネットにびっしりと鉄粉が付着しています。
こちらもきれいに掃除していきます。

新品のガスケットを取り付けてドレンボルトを取付します。
ガスケットの部品番号は803920050です。
ドレンボルトとフィラーボルトのガスケットは同じ部品番号ですので2個必要です。

デフオイル注入

リヤデフオイルの注入はこのように灯油用のポンプを利用します。
そのままでは長すぎるので、缶の高さにカットします。
オイルの粘度は75w-90ですのでこのような灯油用のポンプでも問題なく入れられます。
(機械式LSD用等のもっと粘土の高いオイルの場合は難しいかもです)

交換後のメーター