2020年5月29日金曜日

【SUBARU-EPC】データ解析によるスバル車両生産の分析と考察

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SUBARU-EPC(スバル電子パーツカタログ)

SUBARU-EPCとは?

SUBARU-EPCとはスバルの車両に使用されている部品の部品番号を調べるためのソフトウェアです。
いわゆるスバルの電子パーツカタログです。
今回、こちらのデータを解析することでスバルの車両生産について考察したいと思います。

SUBARU-EPCの使い方については以下の記事を参考にして下さい。
WRX STI[VAB]の整備記録です。車のことやDIY、システム関係についても記事にしていきたいと思います。

スバルの車両データ

SUBARU-EPCのデータベースにはスバルのほぼすべての車両データが記録されています。
下の画像はSUBARU-EPCのDVDの中身をエクスプローラーにて表示させているところです。
DVDの中身をエクスプローラーで見てみると3.8GBのファイルが見つかります。
これがSUBARU-EPCのデータベースファイルです。

データベースはSQLiteで作成されています。
SQLiteデータベースファイルの中身を参照するにはSQLite用のツールを使用します。
データベースファイルの中を覗いてみると、いくつかのテーブルが見つかります。
[M_SYARYO]というテーブルにスバルにて生産されたほぼ全ての車両の情報が格納されています。

以下のSQLを実行してVABの情報を表示させてみます。

車台番号や型式、オプションコード等の情報が表示されました。
またエンジンやミッションがいつ生産されたかということもわかります。

SQLiteファイルの中を見る方法についてはSQLite用のツールを使用します。
Googleにて検索すればすぐに見つかります。
ちなみに私は SQLiteStudiolaunch というツールを使用しました。

WRX STI(VAB型)について

生産台数

以下のSQLを実行してみます。
22960という結果が得られました。
WRX STIのVAB型は全部で22960台生産されたということがわかります。

VAB生産台数

最終のF型は?

以下のSQLを実行してみます。
VABのF型は5896台生産されということがわかります。

これってこの手の走りに特化した車にしては異様に多い台数じゃないですか?
少し驚きました。
私のVABは2019年11月生産で車台番号33000番台です。

ちなみにF型は2019年5月から生産されており、車台番号が31000から始まり、11月の時点で33000番台です。
(11月の時点でF型は2000台生産済み)
F型は全部で5896台生産されているので、それから計算するといかに駆け込み需要があったかということがわかります。
かくいう私も駆け込み需要の一人です。

ディーラーでは「2020年の12月23日までは受注できるが、予想以上に注文が多いので予定よりも早く締め切るかもしれない。
そうなるとオーダーできなくなるので早めに契約を!」と脅されていました。
このデータを見るとあながちウソではなかったようです。
ただ、結局は12月23日より前に締め切ることはなかったです。

VAB最終生産車両

ソート順を車台番号の降順で表示させてみます。

記念すべきVABの最終型は、車台番号:0368962020年3月25日に生産されたことがわかりました。
Final Editionでしょうか?色はWRブルーのようです。
ちなみにcolor_cdは車体の色を表す列でK7XはWRブルーパールです。

車台番号:036896をEPCの画面で表示させてみました。

A~F型の台数の分布

A~F型の台数の分布を調べてみました。
この分布を見てもF型の台数は突出しています。

アプライド 台数
A型 3654
B型 2720
C型 2874
D型 4213
E型 3603
F型 5896
合計 22960

ボディカラーの分布

ボディカラーの分布です。
やはりWRブルーが多いですね。
町中で見るWRX STIはほとんどがWRブルーといった感覚だったので、クリスタルホワイトパールが6482台(28.2%)もあることが意外でした。

コード 名称 台数 割合(%)
K7X WRブルーパール(K7X) 9937 43.3%
K1X クリスタルホワイトパール(K1X) 6482 28.2%
D4S クリスタルブラツクシリカ(D4S) 2782 12.1%
G1U アイスシルバーメタリツク(G1U) 1485 6.5%
61K ダークグレーメタリツク(61K) 1100 4.8%
M7Y ピユアレツド(M7Y)  417 1.8%
P8Y マグネタイトグレーM(P8Y) 416 1.8%
PAF クールグレーカーキ(PAF) 124 0.5%
C7P ライトニングレツド(C7P) 117 0.5%
C2Z サンライズイエロー(C2Z) 100 0.4%
合計 22960

その他の車種について

WRX S4

私の所有しているEPCのデータは2020年5月版なので4月中旬までのデータが記録されています。
S4は継続して生産されるので4月中旬までのデータですが F型は2295台、全体を通しては23477台のようです。
WRX STIよりS4の方が生産台数が多いです。 これは意外でした。

レヴォーグ

レヴォーグは2020年5月25日に受注を終了しました。
やはりレヴォーグは台数が桁違いに多いです。
中でも1.6GTの台数が多いですね。
比率的には8割が1.6GT、2割が2.0GTといったところです。

型式 グレード 台数
VM4 1.6GT 110910
VMG 2.0GT 27936
合計 138846

レガシィ

やはりレガシィはさらに台数が多いです。
中でもBG型のレガシィの生産台数は30万台を超えてます。 すごい!

逆に5世代目6世代目については落ち込みが酷いです。
車関係のニュースでもよく言われていることですが、以前のような使い勝手の良いキビキビした走りが売りだったレガシィが、北米市場を主眼に据えたことで車体サイズが大幅に大きくなり、日本では受け入れなれなかったということが数字からも読み取れるのではないでしょうか?

世代 セダン 台数 ワゴン 台数 合計
1 BC型 100645 BF型 185224 285869
2 BD型 36812 BG型 336541 373353
3 BE型 84840 BH型 223475 308315
4 BL型 77566 BP型 219005 296571
5 BM型 28837 BR型 97835 126672
6 BN型 13237 BS型 42006 55243
341937 1104086 1446023

BRZ

各アプライド毎のBRZの台数です。
現行型BRZについては2020年7月20日をもって受注生産を終了するとのアナウンスが出ています。
今後駆け込み需要があるかもしれませんね。
ちなみにトヨタ86は集計には入っていません。SUBARU-EPCのデータベースを検索しましたがトヨタ86の情報は含まれていないようでした。

アプライド 台数
A型 8562
B型 2607
C型 1678
D型 2463
E型 2973
F型 1598
G型 772
H型 1331
合計 21984