はじめに
リングスターのドカット
ドカットは船釣りをしている方なら誰もが知っていると思います。
メーカーもともと工具箱として、とりわけ電気丸のこを収納するためのボックスとして売り出しているようですが、船釣りをする方はタックルボックスとして利用しています。
価格も安く頑丈で収納力も抜群なので船釣り用タックルボックスとしては非常に重宝します。
リングスタードカットについては以前記事にしています。
ドカット(DOCUTTE)について ドカット(DOCUTTE)は株式会社リングスターより発売されている、釣り人御用達のタックルボックスです。(主にオフショア用)
もともとは工具箱としての用途を想定していたようですが、思いのほか釣り人に...
ロッドホルダー
そんな便利なドカットですが、船釣りで使っていると不満な点も出てきます。
それはロッドホルダーが無いこと。
特にリーダーを結び直す時やジグを変更したい場合、タックルボックスの近くにロッドホルダーが無いとかなり不便です。
また、乗合船に装備されているロッドホルダーの数が足りないこともしばしば。。。
そこで今回は手持ちのドカットD4700に自作のロッドホルダーを取り付けることにします。
必要なもの
ネットの情報を色々と見ていると、ほとんどの方がロッドホルダーには塩ビ管を流用しているようですので、私も例に漏れず塩ビ管を利用することにしました。
早速、近くのホームセンターで必要な部品を調達することにします。
塩ビ管(VP30)
塩ビ管はJISにて規格化されており、基本的にはどのメーカーのものを購入しても同じ形となります。主な規格としてVP管(給水用)とVU管(排水用)の2種類あり、それぞれ強度や大きさが異なります。
今回はロッドホルダーに流用ということで、内径が3cm程度のものを選ぶことになります。私はVP30という規格の塩ビ管を購入しました。内径が約31mmでロッドホルダーとして使用するにはちょうどいい径かなと思います。
また、普通の塩ビ管は色がグレーなので、いかにも塩ビ管という見た目でかなりダサいのでHIVP管という見た目が黒っぽいものを購入しました。1m数百円で購入できます。
ドカットの高さにあわせて30cm程度にカットして使用します。
塩ビ管や塩ビパイプと呼ばれる、硬質ポリ塩化ビニル管の規格表です。VP、VM、VU、HIVP、塩ビ管、塩ビパイプ、エスロン管、エスロンパイプ、とも呼ばれます。 配管サイズ、寸法、厚さ、単位質量(重量)、
ステンレスVP立バンド(呼び径30A)
塩ビ管を固定するための金具です。
海水によるサビが心配なのでステンレスのものを選びました。
塩ビ管固定用のボルト・ナットは付属しています。
1ツ穴T型足
VP立バンドをドカット本体に固定するための金具です。
こちらもサビが心配なのでステンレスです。
ドカットのハンドルをかわすため、高さ50mmのものを選びました。こちらは後で説明します。
トラスネジ・ナット(M4)
ドカット本体にT型足を固定するために使用します。
取り付け作業
位置決め
最も重要な工程です。
ロッドホルダーの取り付け位置ですが、蓋を開く側(正面)につけるか、若しくはハンドル側(側面)に取り付ける場合の二択が考えられます。
ドカットには大型のハンドルが取り付けられています。ロッドホルダーを取り付ける際は、このハンドルの可動を邪魔しないように取り付ける必要があります。
蓋を開く側(正面)に取り付けた場合、ロッドホルダーにロッドを差した状態で蓋を開けようとすると、蓋がロッドに接触する恐れがあるという事、またハンドルの可動が一方向に制限されるということから、私は側面に取り付けることにしました。
側面に取り付ける場合、ハンドルの厚みの分だけ外に張り出す必要があります。
そこで先程紹介した50mmのT足が必要になります。
マスキングテープを貼り、T足を仮置きしてハンドルが干渉しない位置を慎重に探します。
目分量になりますが、ロッドホルダーの間隔が適度に取られていることと、VP立バンドを取り付ける際に無理な力がかからないように最適な位置を探ります。
位置が決まったら、マジックで印を付けます。ネジ止めするための穴の位置になります。
穴あけ
本体に穴あけするのは少し緊張しますが、慎重かつ大胆に。
正確に穴を開けます。
取り付け
穴開けまで終わったならほぼできたも同然です。
T足をM4のトラスネジとナットで取り付けします。
VP立バンド、塩ビ管を取り付けて完成です。
ハンドルがうまくかわせました。
考察
やはりロッドホルダーがあると便利です。特に乗合船ではロッドホルダーの数が足りない場合や、そもそもロッドホルダーが無いということもたまにあります。
自作のロッドホルダー制作は、材料費1000円程度でできてしまいますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。