後方撮影の必要性
世の中を騒がせているのあおり運転への対処
私の車にはナビメーカー純正のドライブレコーダーが装備されています。
ですが、撮影は前方のみで、後方や車内は録画できていません。
前方の録画のみでも万一の事故の際は十分に役に立つと思いますが、昨今ニュースで騒がれているあおり運転に対処するためには、後方及び車内の録画も必要と考え、リアガラスにドライブレコーダーを設置することにしました。
増設するドライブレコーダー(AKEEYO AKY-D7)
メイドイン中華の格安ドライブレコーダーになります。
AKEEYOというメーカー(ブランド?)のAKY-D7という製品です。
格安ドライブレコーダーですが、カメラが2個装備されており、ちゃんと前後録画できるタイプです。
また、イメージセンサーはSONYのIMX307が採用されています。 視野角は140°です。
GPSとWIFIも内蔵されており、32GBのSDカードが付属します。
さらに、WIFIでスマホと接続することで、スマホから各種設定を行ったり録画した内容を確認することも可能です。
このスペックでお値段が1万円ですのでなかなかコスパが良いと思います。
詳しいスペックについてはメーカーのホームページを参照してください。
ドライブレコーダー本体、取り扱い説明書、32GBのSDカード、シガーソケットタイプの電源コード(接続はMicro-USB端子)液晶保護フィルムが付属していました。
チャイナ製品にありがちな、片言日本語の説明書ではなく、「ちゃんとした日本語」の説明書が付属しているあたり期待が持てます。
取り付け作業
電源の取り出し
ドライブレコーダーはシガーソケットに接続するだけで簡単に設置することができますが、リアガラスへ設置するためにはリア側にソケット電源を取り出す必要があります。
電源の取り出しには、以前ハンドルスイッチ信号変換ユニットを取り付けした際に設置した、スバル純正のれんわけハーネスから取り出します。
また、取り出した電源コードを、運転席側Aピラーから天井内を通してCピラーまで引っ張っていきます。
スバル純正のれんわけハーネス
のれんわけハーネスは、スバル車のハンドル下に装備されているオプションコネクターに接続し、バッテリーやIGN電源及びバック信号などの各種信号を取り出すことができます。
ナビの取付やレーダー探知機、追加メーターを取り付ける際にも、簡単に電源や信号を取り出すことができますのでおすすめです。
なお、のれんわけハーネスは全国のスバルディーラーで購入することができます。
近所にスバルディーラーなんて無いよ!という人はアマゾンからも購入することができます。
ハンドルスイッチ信号変換ユニット
ちなみに、ハンドルスイッチ信号変換ユニットとは、S4用のハンドルスイッチを増設しサンキューハザードやDCCDの設定を手元で行うことができるようになります。
以前の記事にて紹介していますので、興味のある方は参考にして下さい。
カーテンエアバッグの誤作動防止対策
VABにはカーテンエアバッグが取り付けられています。
カーテンエアバッグは各ピラー内部に設置されていますので、誤作動防止の対策としてバッテリーのマイナス端子を外しておきます。
Aピラー内装の取り外し
配線を通すために、Aピラーの内装を取り外しします。
Aピラーの内装を取り外すためにはまず、ピラーの根本のある網のカバー(ツィーターカバー)を取り外す必要があります。
隙間に内装剥がしの工具を差し込むことにより取り外す事ができます。
内装剥がしを差込する際は、ダッシュボードを傷つけないように養生テープなどで保護することをおすすめします。
ピラーの内装はクリップで止められているだけですが、簡単に外れてしまわないように黄色い樹脂のツメがあり、これを90°ひねることで取り外すことができます。
Cピラー内装の取り外し
Cピラーの内装は単純にクリップで止められているだけです。
エアバッグの蓋がありますので、まずはこれを取り外します。
蓋の穴に指を引っ掛けて、手前に引っ張ることで内装を外すことができます。
Cピラーの内装を取り外す際に、白いクリップが車体側に残ってしまう場合がありますので注意します。
Cピラーの内装を取り外したところ。
Cピラーを取り外すと、4箇所の白いクリップで固定されていることがわかります。
内側に申し訳程度に静音材が貼られていました。
天井内への電源コードの配線
電源コードを天井に通す際には、100円ショップで売られているアルミ製の針金を利用しました。
針金の端にコードをくくりつけて、内装の内側を通します。
難なく反対側から出てきました。
コードの端にはメスのギボシ端子を取り付けておきます。
シガーソケットの増設
ドライブレコーダーはシガーソケットから電源を取得するタイプです。
シガーソケットの増設はエーモンの電源ソケットを使用しました。
電源ソケットから伸びるコードのプラス側にはオスのギボシ端子を、マイナス側にはクワガタ端子を取り付けておきます。
Cピラーまで配線した電源コードと、エーモン電源ソケットとをギボシ端子にて接続します。
電源ソケットはと天井とCピラーの隙間に設置します。
異音防止対策として、スポンジテープを巻きつけておきました。
アース線はクワガタ端子にて、カーテンエアバッグの取り付けボルトに固定しました。
ドライブレコーダーの電源用USBケーブルは、スポンジテープを巻きつけて、天井とリアガラスとの隙間に押し込みます。 また、USBコネクタ部をリアガラス中央付近から出しておきます。
ドライブレコーダーの固定
両面テープにてリアガラスにドライブレコーダーを固定します。
なお、固定する前に、パーツクリーナーにてガラス面を脱脂しておきます。
ドライブレコーダー取り付け後、電源ソケットからのUSBケーブルをドラレコ本体に差込します。
以上で取り付け完了です。
動作確認
イグニッションONでドライブレコーダーに自動的に電源が入り録画が開始されます。 液晶モニターに映像が映し出されますので、動作を確認することが可能です。
液晶画面はタッチパネルとなっており、タップすることで各種操作を行うことが出来ます。
しばらく時間が経過するとスクリーンセーバーが働き画面が暗くなりますが、画面をタップすることでモニターが表示され状態を確認することが出来ます。
また、このドライブレコーダーにはWIFIが装備されており、スマホと接続することでアプリからでも各種設定や、録画した映像の確認をすることができますので非常に便利です。
ドライブレコーダーの評価
動画画質について
オリジナルの動画で確認したところ、日中ではナンバープレートをはっきりと読み取りすることが可能で、夜間は停車時(車が動いていない時)にかろうじで読み取り可能なレベルです。
信号の色も黒飛びすることなくはっきりと認識できますので、ドライブレコーダーとしては合格といったところでしょうか。
室内側の映像について
このドライブレコーダーはフロントガラスへの取り付けを前提としているためなのか、室内側の映像が鏡像(左右反転)となっています。
万一の際の記録としてはなんら問題ありませんが、室内側の映像は左ハンドル車のような見た目になっており、非常に違和感が残ります。
なお、こちらは設定でも変更できないようです。
サンプル動画
ドライブレコーダーにて録画した動画をYouTubeにアップしておきます。
YouTubeにアップロードした時点で再エンコードにより画質が悪くなりますので、あくまでサンプルとして捉えて下さい。