日本のモール型ECサイト(ECモール)での物販について
日本にはアマゾン(Amazon)の他、楽天やヤフーショッピングなど、魅力的なECモールが複数ありますが、私は主にアマゾンで物販を行っています。
アマゾンは圧倒的な集客力があり、売上を伸ばしやすい反面、グローバル企業の為、日本の商習慣とは全く異なる側面があり注意が必要です。
徹底したコスト意識と圧倒的な顧客第一主義の企業です。
アマゾン(Amazon)について
顧客第一主義
少しだけ触れると、購入後30日以内であれば、ほぼ顧客側の費用負担なしに返品することが可能です。 購入してみて気に入らなければ即返品なてことも。
開封後の商品であっても返品が可能であるため、返品後の商品は売り物にならず廃棄せざるを得ません。
このような返品に関する費用は全て販売者(セラー)負担のとなり、販売者にとっては大打撃です。
アマゾンは何の責任も負担も負いません。ひどい会社です。
アマゾンで働く人々
このようなアマゾンの使い捨て文化は何も商品の購買に限った話しではありません。 アマゾンで働いている多くの方々が派遣として働いています。
派遣労働者の多くが使い捨て、或いはロボットのような扱いを受けています。
また、アマゾンの商品を自宅や勤務先へ届けてくれる配送業者の多くが、個人事業主として働いています。
安い賃金で、何の保証もなく、労働基準法が適用されることもなく、いわば奴隷契約、奴隷労働のような形で働かされています。
気に入らなければいつでも辞めて構わない。
君たちの代わりはいくらでもいる。
そのような扱いです。
アマゾンのAI
また、アマゾンのシステム運営に関わる部分はその全てがアマゾンAI(機械)が行っています。 生身の人間はいません。
販売者がシステムトラブルに関することを問い合わせようと思っても、対応するのは生身の人間でありません。
何度も何度も問い合わせて、それでも解決出来なければようやく人間が対応してくれます。
でもこれで安心してはいけません。 人間は人間でも、いわゆるサポートセンターの派遣の方なのでほとんどの場合話しが通じません。
適当にお茶を濁されて終わりという場合がほとんどです。
使い捨て文化
販売者にとっては悪い点ばかりが目立つアマゾンの仕組みですが、顧客にとってはありがたいことばかりなので、アマゾンを使ってしまうのでしょう。 そこが圧倒的な集客力に繋がっています。
顧客にとっては非常にありがたいサービスではあるものの、ある種の使い捨て文化、大量消費、大量廃棄。
これのどこがエコなのでしょうか?
アマゾン(Amazon)販売アカウントの停止から再開まで
アマゾン(Amazon)販売アカウントの停止
アマゾンから一通のメールが届き、アマゾンの販売アカウントが停止されました。
アカウント停止から、再開までの具体的な手順ややりとりについて、備忘録としてここに記しておきます。
アマゾンで物販の販売を行っている方は参考にして頂ければと思います。
知らない方のために、アマゾン(Amazon)では、商品購入用のアカウントと販売用のアカウントの、2種類のアカウントが存在します。
販売用のアカウントが停止されるとアマゾンで商品を販売することが出来ません。
(既に販売している場合は、アマゾンのページから自分の商品が出てこなくなります。)
時系列
以下、販売用アカウントの停止から、再開までを時系列に沿って記載します。
2024/6/1
アマゾンアメリカから以下のメールが届き、アメリカの販売アカウントが停止
Amazon 販売アカウントは、ビジネス ソリューション契約の第 3 条に従って無効になりました。
Amazon のビジネス ソリューション契約については、 こちらをご覧ください。
セラーフォーラムを覗いてみると同様の事象が散見される。
同日、テクサポへ連絡
テクサポ「日本のアカウントへの影響はありません」
私「フォーラムには日本のアカウントも停止されたとの書き込みが多数あるが?」
テクサポ「日本のアカウントへの影響はありません」
この日は、日本の販売アカウントには影響は出なかった。
2024/6/4
アマゾンオーストラリア、及びアマゾンイギリスから同様のメールが届く。
オーストラリア、ヨーロッパ各国のアカウントが停止 これで日本以外のアカウントが全て停止
2024/6/7
日本のアカウントが停止 アカウント健全性サポートへ連絡。(以後、アカサポと記載)
電話が繋がらない。
会話できるまで約1時間ぐらい。
その間ずっと保留の音楽を聴かされる為、相当の忍耐が必要。
アカサポ「申し訳ありません。アメリカ停止の際のメールに記載があった、ビデオ通話による本人確認を受けて下さい。」
同様の連絡が殺到しているとのこと。
即日、ビデオ面談の予約を入れる。
ビデオ面談の候補日を3日、指定できる。
2024/6/16
ビデオ面談に指定した候補日、3日のうち、3日とも経過したがアマゾンからは一切の連絡無し。
アカサポに連絡
私「ビデオ面談の候補日が過ぎているにもかかわらずアマゾンから何の連絡も無いのですが?」
アカサポ「システムの不具合で予約が出来ない場合がある。こちらからアメリカのサポートに連携して即時にビデオ面談が受けられるように対応するので待ってほしい」
2024/6/17
アマゾンから、ビデオ面談への招待メールが届く。
メールにはビデオ面談に参加する前に必要書類を準備するよう記載があった。
- 本人確認書類(私の場合は運転免許証を提示した)
↑スマホで撮影したものをJPGファイルとして保存した - アマゾンと取引のある銀行口座の取引明細書のPDF
次に、ビデオ面談に参加するため、メールに記載されたURLにアクセス。
エラー画面が表示され、先に進めず。
この日はアカサポの対応時間が過ぎていたため連絡出来ず。
2024/6/18
あらためてアマゾンからのビデオ面談招待メールに記載があったURLにアクセス。
昨日同様、エラー画面が表示され、先に進めない。
アカサポへ連絡
アカサポ「そういう事象があるということは聞いている、再度こちらからアメリカのサポートに連携するで待ってほしい。」
昼頃、アマゾンよりビデオ面談の招待メールが届く。(内容は以前のものと同様)
半信半疑でクリックすると、今回はエラー画面は表示されず、先に進めた。
しかしながら、画面には別のエラーが表示された。
「2~3日後にもう一度やり直してください。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」との表示。
「は?」ふざけとるんかアマゾンさすがに怒りがこみ上げる。
画面をよく見ると、
「また、月曜日~金曜日の16:00~8:00(GMT+09:00)はこのページにアクセスして対応可能なオンラインのアソシエイトにお問い合わせいただき、確認を完了することもできます。」と記載があった。
アカサポへ連絡
アカサポ「2~3日後××××のやつですか?」
私「そうです。」
アカサポ「画面に16時~8時××××と表示されていませんか?」
私「ありますね。」
アカサポ「申し訳ないのですが16時以降に再度お試し頂くことは可能でしょうか?」
私「わかりました。」
16時になってからあらためてビデオ面談の画面にアクセスする。 今度は次に進めるようだ。
(それにしてもなぜアマゾンはこんなに手間をとらせるのか?本当に怒りしかない)
「ビデオ面談に参加する」ボタンをクリックする。 ↓
「現在すべてのアソシエイトが対応中です。通常営業日の営業時間帯に、しばらくしてから再度お試しください」
「通常の就業時間は9:30から21:30まで(GMT+09:00)です。」
上記画面が表示され参加できず。
少し時間を空けた後、ブラウザをリロードして再び「ビデオ通話に参加する」ボタンをクリック。
「ビデオ通話をご利用頂けません」画面が表示されて参加できず。 (アマゾンよ、もういい加減にしろ!)
上記オペレーションを100回ぐらい繰り返した。(非常に忍耐が必要とされる)
同じ作業を繰り返した後、突如違う画面が表示される。
ブラウザからパソコンの状態を確認される。 マイク、カメラなどが許可されているかどうか。 (全て許可する必要あり)
ビデオ面談に進む前に、事前に準備した書類をアップロードするよう指示される。
私の場合、免許証のJPGファイルと銀行口座の取引明細書のPDFをアップロードした。
なお、面談は日本語に対応しているよう。
やっとビデオ面談に参加出来ると思ったのもつかの間、画面にはまた
「ブラウザを閉じたり、更新したりせずにこのままお待ちください。」
との表示 画面と睨めっこしたまま、約1時間待たされる。(ここでも忍耐が必要)
約1時間後、突如画面が換わり、ビデオ通話に参加状態となる。
こちらの顔は向こう側に表示されているものの、アカサポ担当者の顔は表示されない。
対応してくれた方は、声のみでの判断ではあるが若い日本人の女性の方。 (心なしか声が疲れているように感じられた。恐らく、朝からずっと同じ対応をしているのだろう。)
本人確認の為の情報を口頭及びカメラ前に提示した。
私の場合は以下の書類の提示を求められた。
・免許証(現物) ・銀行口座の取引明細(紙)
・アマゾンに登録しているクレジットカード(現物)
・個人事業主の開業届(紙) ビデオ面談は無事に終了。(面談時間は約15分程度)
後ほど結果をメール及びパフォーマンス通知に送付するとの事。
約1時間後、アメリカのアカウントが再開された旨のメールが届く。
アマゾンのセラーセントラルにログインする。 無事にアメリカが再開された事を確認。
アカウントヘルスにてアメリカが(停止中)から緑色で(ヘルス)の表示になっている事を確認。
日本は相変わらず(停止中)のまま。
・日本のアカウント回復について 日本のセラーセントラル→アカウント健全性画面にて、アカウントの回復。
「他のアカウントを認識しています。そのアカウントの所有者は私です。」を選択。
「他のアカウントは回復しましたか?」は「はい」を選択。
アメリカのアカウントが再開された旨のメールのスクショをアップロードした。
画面のステータスがが「審査中」となる。
結局この日は朝から夕方までずっとこの作業。 大変な一日だった。
2024/6/19
午前8時、日本のアカウントが復活。
所管
6/7に日本のアカウントが停止されてから約2週間弱。 延べ12日間もアカウントが停止され、その間、売上及び入金がストップしました。 事業としては大打撃である。
加えて、アカウント再開までに費やされた労力や精神的な疲労は相当なものがあります。 資金に余裕のないセラーにとっては倒産さえありうるでしょう。
また、アマゾンのテクサポ(アカサポとは別)が全く役に立たないこともあらためて実感しました。
別件で、今までもテクサポに何度か連絡したことがあるが、何一つ解決した例しがない。
突然、身に覚えのない言いがかりでメール一通でアカウントが停止される。
グローバル企業にとっては普通のことかもしれないが、日本の文化、商習慣ではあり得ないと思います。
せめて「これこれこのような理由で停止される可能性があるので、何日までに対策を講じてください。」とか、いくらでもやりようがあるだろう。
やはりグローバル企業は血も涙もない「金」「金」「金」の集合体であると思います。
このような巨大プラットフォーマーの横暴を許したままでよいのか?というのが正直な気持ちです。
生殺与奪を一つのプラットフォーマーに依存することは非常に危険だということを実感した。
リスクヘッジの重要性。アマゾンへの依存度を下げていく必要があると感じています。
経済産業省には、このような悪徳プラットフォーマーをもっと規制強化してもらいたい。
アマゾン販売を行っている方。
身に覚えのないグローバルアカウントが作成されている場合があるので、確認の上、不要なグローバルアカウントは閉鎖することをオススメ致します。